2007年7月22日 中東  エジプト  さぁいよいよ僕の旅は16号すら吸収し、セル完全体のさらに高みへ

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君はここにいたんだね。

ニモ!!!

エジプトの紅海は、信じられないほど美しい。

とくにヌエイバは最高だ。

エジプトが雨が降らなくて川がないから濁った土砂が海に入り込まないためだとか、紅海が閉じられていて波が穏やかだとか、そういう理屈的なことはおいといて、、

ひとたびこの海に潜ればみんな子供みたいに純粋に海に顔をつっこんだまま、外にでようとはしない。
おじいちゃんも、おばあちゃんも。
ってかただいま現在、周りにおじいちゃん一人とおばあちゃんが一人しかいない絶望的状況である、ということはおいといて、、、

僕はニモと一緒に旅に出た。
僕は、ファインディングニモした!!
ニモ!!!ひゃっほーー!!がぼ
まぁ、深い海が怖くて遠くまでいけなかったことはおいといて、、、

この海にいると、日本の汚い海で、頑張ってシュノーケリングをつけて濁った水の中を見続けていた、そして小汚い魚をみつけて喜んでいた母親の記憶がよみがえり、胸がつんとする。

というのはおいといて、、、、

エジプトにこんなハッピーなとこがあるなんて知らなかった!!

なんも知らずに旅をするの最高!!

地球の歩き方さようなら!!

ということはおいといて、、、

僕の旅は完成へと向かいつつある。
そして僕は完全体へと近づきつつある。

僕は何故にこの旅を始めるに至ったのか。

僕は出発前誰にもしゃべらなかったんじゃないかと思う。

たいていの理由はくちからのでまかせだった。

僕にとっては、僕の論理に基づく、明確で絶対的な理由があったのだけど、それを説明するのはまず僕の価値観の説明から始めなければならないので、多大な時間を要するし、当然のことながら、みんなもそんなことには大して興味は無いに違いないので、適当な返答で十分だったのだである。


しかし、ひとことでいうならこれ以上簡単なことはない。


ただ、淫蕩したかった。

それだけだ!!

限りなく、義務、責任の無い世界に自分を置き、自分の欲望に従ってのみ生きること。

それだけだ!!

ゆえに、定期的にブログを更新しなければならないという責任が、このブログを尋ねてくれていた親愛なる友人たちにはこの上なく申し訳ないのだが、たったそれだけのことが、僕にとって最大の、そして最強の、して最も驚異的な責任だったのである。

僕はそれを放棄した。

この上なく申し訳ない。

好きなときにしか更新しねーーー!!!!

この上なくごめんなさい。

しこうして、この自由を手に入れたおかげで、僕の旅は限りない完成への一歩へさらに踏み出したのである。
ボロボロのエジプト
ナイル川を登っていく
どっかの遺跡
一緒に旅したアメリカ人女性
研究していた文化の村を訪れてはしゃいでいたアメリカ人女性
どっかの遺跡
ダハブのビーチサイド
ダハブの海

エジプトで夜行列車に乗っていると、

突然、綺麗な女性が隣に飛び乗ってきた。

彼女は、アメリカの大学生で、中東の文化を研究していて、

実際にその地を訪れるために、長期の休みをとって、

エジプトに一人で来たそうだ。

他に男はいくらでもいるだろうに、

なぜか彼女は僕に頼ってきた。

僕は彼女の旅に付き合うことにした。

小さな船に乗って遺跡を巡ったり、

彼女が研究している文化を持つ村を訪ねたりした。


彼女を守ってあげないと、なんとなくそんな使命感で、

ボディガード気取りだったと思う。

カッコつけたせいで、下心はしまい込んでしまった。

滞在する宿も一緒に取って、いくつかの町を一緒に旅した。

その日も、二人で楽しく夕食を摂った。

僕だけが、それが最後の食事だと知っていた。

またねとお別れしてお互いの部屋に戻った。

彼女が自分の部屋のドアを閉めた後、

僕はしばらくそのドアを見つめたまま佇んでいた。

このドアをノックしたら、どうなるんだろう。



結局、僕はそのまま自分の部屋に帰った。

そして、翌日、彼女に別れを告げないまま、旅立った。

どうしてそんなことをしたのか。

自分の旅のスケジュールはあったけど、別に急ぐ旅でもなかった。

彼女は僕がいなくなったのを知って、どう思っただろうか。

中途半端に終わらせてしまった出会いだったから、

今でも心に引っかかって、忘れられないでいる。

その時の僕にはもっと大切なことがあった。

自分のやりたいことを、気ままに自由にやって遊びたい。

まさにこの記事に書いてあるようなバカげた自由。

彼女の真面目な研究になんか付き合ってられっか。

僕はさっさと次の街に行って、遊びたいんだ。

きっとそんなことを考えていたんだと思う。

今、思えば、映画のワンシーンのような、貴重な出会いと経験を軽々捨てて、
それ以上に大切なことなどあったのだろうか。

しかし、当時の僕は、そんなドラマの主人公気取りに全く興味がなく、

ただただ、気持ちいいくらい、自由で、わがままな野郎だった。


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