金が消える

経営のこと

お金が消える。。。

大企業に勤めていたら、ありえないし、心配する必要も無いこと。

こんな嘘みたいなことが、普通に起こる。

ちゃんと資金管理担当者がいない小さな会社では当たり前に金がどこかに消える。

お金は消えるものなのです。

しっかり見張っていなければ。

凝視して見張っていなければ。

事業を誰かに任す。

その決断をした時、金の管理だけはしっかり把握できる体制を作っておかないといけない。

でないと、事業の実態がつかめなくなる。経営状況がわからなくなる。

会社がうまく回っているときは良い。

でも、会社がピンチに陥ったときは、これが致命傷になりうる。

バカバカしいけど、経営の立て直しはそんな当たり前のところから始めないといけない。

しっかりお金の流れを把握できる仕組みを整えることが必要。

お金の流れをすべて記録に残すこと。

すべて。

どんな小さなものでもすべて残す。

そのときに一番注意しなければならないのが、現金。

世の中の害悪の一つが現金というものの存在。

今、現代に現金というものが発明されたら、仮想通貨以上に厳しい非難に遭い、禁止され、現金を使う人達は有罪判決になっていたはず。

お金は、現金になった瞬間にとてつもなく不安定な存在になる。

タンス預金とかしているおじいちゃん、おばあちゃんが理解できない。

僕は、外国の現金を持っていて両替しようとした時、

「新しい紙幣が発行されたので、その紙は価値ないよ。交換できないよ。」

と両替所で門前払いされたことがある。

その瞬間にその金は鍋敷きくらいにか使えなくなった。

汚いのでティッシュ代わりにもならない。

現金持ちたくない。信用できない。

ひとたび、自分の手を離れたら誰のものかもわからない現金。

紙に名前も書いちゃいけない。こんなに恐ろしいものがあるだろうか。

世の中から消えてなくなってほしい現金。

ペイペイに頑張ってほしいけど、でも、現金を絶滅させるには時間がかかるだろう。

特に、客商売をやるときは現金を手放すことができない。

やるべきことは単純。お小遣い帳のように現金出納帳に逐次出入りを記録すること。

でも、紙でやっていたら非効率。

データで記録する。

客商売をやっている店やレストランなら、レジにAirレジを導入すればいい。

そして毎日、営業終了後にレジチェックをする。

現金と会計記録との差額が発生したらその理由を見つける。

このサイクルをできるだけ短い頻度で行う。

どんなに長いスパンでも月次〆を行う。

レジや管理された金庫以外での現金の取り扱いは禁止する。

こうやって現金の逃げ道を消す。

そうすれば、現金はあんまり消えなくなる。

現金が消えなくなって初めて、お金を増やすこと、守ることを考えられるようになる。

だから、まず現金を閉じ込めて逃さないこと。

ほんとにここから経営が始まる。

これが全然できてないから、銀行借入れをするときに、個人保証とかいうバカバカしいことを求められるようになるのだと思う。

会社は、つまるところ現金の出し入れを人間から独立して、行うということ。

法人という仮想的な存在が、一個の人間のようにお金を管理すること。

それができて初めて法人としての人生が始まる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました