会社の合宿をして、自分自身の経験について共有した話

日々考えていること

先日、1泊2日の合宿を計画した。

めちゃめちゃ毎日忙しいなか、一人で全てのスケジュールを立てなければならない。
ちゃんと計画して、みんなが満足するものができるのか、不安だった。
なので、1ヶ月くらい、空いた時間はずっと研修のことを考えていた。

僕がこれまでの仕事を通して経験したこと、学んできたこと、

受けてきた素晴らしい研修もたくさんある。

そういうものを、自分の会社の社員にも経験させてあげたかった。



結果的に、研修は僕が日本に帰ってきてから3年間の集大成になった。

みんな満足して帰ってくれたように思う。



20人近い参加者は、僕が帰ってきた時、たった2人の社員しかいなかったこの会社の成長の証。

会場も、宿泊管理業を始めて、成功させてきたからこそ、

素晴らしい施設を、オーナーが快く貸してくれた。

その日、そこにあるものは、すべて、この3年間積み上げてきたからそこにあった。


僕は、自分のジョブをコロコロチェンジしている。

飽きっぽい性格っていうのもあるかも知れない。

でも、一つクリアしたら次の挑戦を常にしてきたからでもある。

正確には会社はあまり変えてないのだけど、
その中での役割や専門スキルを変え続けてきた。

それを、「守、破、離」になぞらえて、

僕の成功の法則として、みんなに伝えた。

守は、仕事を忠実にこなして信頼を勝ち取ること

破は、挑戦をして、結果を出すこと

離は、その成果として新たなポジションを獲得すること


米国公認会計士になり、
電力技術者になり、
IT技術者になり、
ホテルマンになり、
清掃クルーになり、
宅建士になり、

僕は自分自身の定義をコロコロ変えて、周りに宣言し、

仕事を変え続けているのだけど、

毎回、やると決めたことを全力でやってきた。

その仕事をマスターするという気概で取り組んできた。

全力でやるからこそ、次に移る時に後ろ髪引かれなかったし、血肉になった。


ある程度の期間(2、3年)で一定レベルの専門家になれること。

これが僕の強みであるから、

ひたすら、その専門性を掛け合わせ続けて、今、僕はここにいる。

でも、本質は、まず周りの人たちの期待に応えて、信頼を勝ち取ることだ。

信頼を得られなければ、仕事を任せてもらえない。

提案を受け入れてもらえない。

十分に信頼を勝ち取った後で、新しいことに挑戦する。そして結果を出す。

これによって、新しいポジションを獲得し、やりたいことをやる。

前職では、

入社2年目に、アラブ首長国連邦の砂漠に長期出張に行かせてもらった。
僕は普通の人がいけない辺境の地に住んでみたいという憧れがあった。
そして、現地の立ち上げ中のプラントでは会計系の人手がなくて困っているという話を耳にした。
僕は現地の人たちに僕を呼ぶように根回しし、上司の耳に入ったタイミングで、
自分で行きたいと申し出て、勝手に作りあげた役割だった。
やらせてもらう前に、その仕事ができるという信頼を勝ち取っていた(守)

入社4年目に、海外駐在させてもらえたのは、僕が業務時間外に勝手に立ち上げた技術チームという非公式グループの活動が認められ(破)、非公式のメンバーが増え、存在感が出てきたのち、僕を技術者として駐在させてみようと上司が思ってくれたからだった。
その後、僕が作った非公式の技術チームは、正式に課となって東電の人をいっぱい採用するようになった。

入社7年目に、駐在先でアルバイトを雇い、僕とそのアルバイトの2人を勝手にITチームと名乗り始め、勝手にナレッジマネジメントシステムを作り、必要性を周りに認めさせた(破)。そのシステムは会社の標準な業務ツールとなり、僕は課長に昇進した。おかげで駐在が3年伸びた。ITを勉強したいというのももちろんあったが、真の目的は駐在を伸ばしたいということだった笑

入社10年目に、ITチームをデジタルソリューション部という名前に変え、インドからIT技術者をさらってきて人を増やし、IoTやAIを使ったサービスを勝手に作って社内外に売り始めた。それで部長に昇進して、駐在が更に2年伸び、香港で永住権をもらった。
こういう活動をしている中で、本社でも僕のチームと一緒に行動する部ができた。
本社の部長がまだ何者でもない窓際社員の時に、僕は彼と二人三脚で世界中を行脚して、この体制を築く準備を行なっていたことは、多分みんな知らない。
僕の作ったサービスは、会社を辞める直前には10カ国くらいの発電所と接続されていた。

やりたいことがある。
やりたいことができるように、会社をうまく使うにはどうすればいいか考える。
信頼を勝ち取って、会社がやるべきことを提案する。
その中には、自分のやりたいことが巧妙に混ぜ込まれている。

そうやってやりたいことをやってきた。
そうやって、やりたいことをやれよ、と社員のみんなに伝えた。

前職を離れ、今の会社に入ってからも僕は同じことをやってきた。

1年目は、ホテルのホテルマンとして働き始めた。
2年目は、調理の勉強をして調理士としての役割を担うようになった。
3年目は、清掃サービスを、仕事の合間に作って、清掃クルーになった。
清掃サービスは、進化して、宿泊施設の総合管理サービスになった。

実は、宿泊施設管理サービスを作ることは、日本に来た当初から計画していた。
・ホテルの中に入り込んで、その業務全てを把握し、運営できるようになる。
・清掃チームを立ち上げて、外部に対してサービスを売るようになり、中に入り込む。
・そうして顧客の懐に入り込み、本当にやりたかった、宿泊施設の完全受託を獲得する。

宿泊施設管理サービスが急拡大したことで、
僕は新しい役割とポジションをまた獲得した。
営業して、人を採用して、体制をつくって、会社を大きくしていく仕事。
とても楽しい。

チームは大きくなって、できることのスケールもどんどん大きくなった。


研修合宿は僕一人で全て計画したけど、
みんなに当日の準備のサポートをお願いした。
あるホテルのスタッフたちには食事の準備、
あるホテルのスタッフたちには会場の飲み物の準備、
清掃チームのスタッフたちには宿泊の準備、
などなど、みんなそれぞれの仕事を完璧にこなしてくれた。

頼める仲間がいっぱいいるから、僕一人で大きな企画も実現できる。

これが僕の3年間で成し遂げたこと。

そして、4年目になった。

また新しい挑戦をしようとしている。

山梨県の外に出る。

僕は一人でまた新しいエリアに進出して、

そのエリアでの事業立ち上げを行う。

ほぼゼロからのスタートであり、

これは僕らの会社が地元を離れて、違う土地に進出する挑戦でもある。

これからは、新しい地域での立ち上げ記録をこのブログで書いていこうと思っている。

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