サラリーマンしてた時、
よくおじさんに、
「社会人なら日経くらい読め。」
と言われていた。
僕は何度言われようが、全く読まなかった。
言われた通り素直に読まなくて本当に良かったと思っている。
世の中の大抵の人にとってわざわざ金を払って新聞を読むメリットはまず無い。
むしろどうしてこんなに沢山の人が新聞を読んでいるのか、ということに、
前から疑問を思っていた。
新聞を読むことのデメリット
- 金の無駄
- 時間の無駄
- 紙の無駄(紙版のみ)
日経新聞に載っている情報は社会情勢的な大きなニュースが多い。
そうしたニュースが日々の意思決定に関係するほど、
影響力のある人間は世の中にあんまりいない。
「教師の父親が毎朝、新聞なんか読んでなんの役に立つんだろう。」
子供の頃の僕はそう思っていた。
ニュースは実生活からかけ離れ過ぎているので、個人の意思決定に全く影響しない。
経営者が経営の意思決定をする際には、
ごくわずかに何らかの影響を及ぼすかもしれない。
でも、組織の中にいるサラリーマンには全く不要である。
僕に新聞を読めと言っていたおじさんサラリーマンにも、
そうした情報は不要であった。
せいぜい、個人の投資活動に使うくらいか。
新聞で得られる知識など、表面的なもの。
所詮、新聞の限られた書面で書いてあることは、
ニュースの導入部分だけである。
そこに書いてある情報だけでは、真に専門的な知識は身につかない。
ニュース読んでいても、中身の意味をわかっていない人も結構多いと思われる。
表面を広く浅くサラっとなぞるだけのことに、価値などない。
新聞で得られる情報など、無料で入手できる。
触りの部分だけなら、別に金を払わなくてもポータルサイトで十分手に入る。
「新聞は見出しだけでいいから読め」
と言っていたおじさんサラリーマンも結構沢山いた。
それなら尚更yahooのトップニュースを見れば十分。
新聞はみんなが読んでいるからこそ、必要ない。
情報は限られた人だけが知っていることで価値が生まれる。
逆に言えば、みんなが知っている情報は無価値である。
もし周りが読んでいるのだとしたら、
人類の一構成要素としての自分が読む必要は全くない。
新聞を読む唯一のメリットは、
ランチの時、飲み会の時の話題についていけること、
であった。
新聞の話題についてお喋りしているのを聞く時間は、
サラリーマン時代で、最も苦痛な時間であった。
食事中に下っ端サラリーマンによって白熱して行われる議論は、
何の意思決定にも繋がらない。
無駄でしょ。
日経電子版を365日分読んでいたら、
読まずに別のことをしている人に比べて、
読んで無駄にした時間分だけ差をつけられてしまう。
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