ガラケーからデータを救出する ソフトバンク 912SH

IT、デジタル系のこと

ガラケーを見ていたらムカムカしてきた。

最近の僕は、ミニマリスト体質がどんどん強まっていて、

何の目的も果たさず、役にも立たずに、スペースを占領している物体を見ると、

いてもたってもいられなくなる。

捨てたい。

この可愛らしいアンテナの付いているケータイは、

ずいぶん昔、僕が香港に行く前に使っていたケータイ電話だった。

ソフトバンク912SH

ガラケー。

電源も付けられなくなり、何にも使えないのだけど、

昔のデータが中に入ったままであるに違いないので、

捨てるに捨てられず、ずっと持ち続けていた。

香港に一緒に行き、8年間経過し、結局一緒に帰ってきた。

いつかやらなきゃいけないなら、早めに中身を取り出して処分しよう、

と決めた。

ステップ1。同じケータイを買う。

まず、このケータイのバッテリーは香港にいる間、パンパンに膨張して、

恐ろしいくらいだったので、捨ててしまっていた。

データを取り出すには電源が入らないとどうしようもない。

電源を入れるためには、

2。バッテリーが使えること

3。充電器が正常に接続できること

が必要。

だから、矛盾しているけど、ケータイを捨てるために、

全く同じモデルの起動するケータイをもう一つ買う必要があった。

メルカリで1180円で購入することができた。

調達したケータイは無事に起動を確認。

そこで、充電された内臓バッテリーをmy 912SHに付け替えて起動ボタンを押すと、

電源がついた。

この瞬間、結構、興奮する。

案の定、my 912SHの充電器接続口は壊れていて、本機からは充電できなかった。

なので、バッテリーだけでなく、動作する同種ケータイを購入して正解だった。

ステップ2。USIMを買う

動作はした。しかし、中身は確認できない、という絶望。

この時代のケータイはSIMカードが差されていないと動作すらしないという無常。

データを見るためには、USIMカードを入手しないといけない。

ヤフオクで解約済みUSIMカードを350円で入手。

データを見るだけなら、契約していないUSIMも使える。

カードを差し込んで初めて中身を確認できた。

中には昔の画像や、メールが残されていた。

10年の時間が一瞬にして戻った気がした。

ステップ3。microSDカードを買う

中身を確認できただけでは、データはケータイの中に残されたまま。

このデータを取り出して自由にすることが僕の目標。

そのためにmicroSDカードを買った。メルカリで333円。

注意すべきは容量。

昔のガラケーなので2GBまでしか動作確認できていないとマニュアル(ネット上に残っている)に書いてあった。

僕は1GB東芝製を買った。

ここで一個、問題がある。

データを移管するには暗証番号を覚えている必要がある。

ただ、覚えていない場合でも最悪、大丈夫。

暗証番号は何度間違えてもロックされないので、最悪10000回トライすれば解除できる。4桁なので。

これでデータをmicroSDに移管することができた。

ステップ4。データをパソコンに移す。

microSDをパソコンに移すのにも多少のツールが必要。

パソコンに繋げられるmicroSDカードリーダー。

僕はmicroSDカードを、SDカード変換アダプタで、SDカードサイズにし、

それを昔のデジカメにぶち込む。

そのデジカメをマックに接続して、microSDのデータを読むというステップを取った。

ステップ5。データを変換してMailアプリで読み込む

最後のこのステップが一番時間がかかった。

912SHのアドレス帳データは拡張子がvcfで、これはMac Bookで読み取ることができた。

画像データも問題ない。

メールはvmgファイルで、それをそのままテキストエディタで開いたら全く意味不明。

したがってメールデータは現在も利用可能なmbox形式に変換する必要がある。

vmgファイルをmbox形式に変換してくれるようなソフトで、最近のOSで動作するものをネット上で見つけることはできなかった。

昔のソフトを使うしかない’。

ということは、昔のOSを使う必要がある。

Virtual Boxでwindows2000をインストールして、vmg->mboxコンバーターを使う。

ネット上にコンバーターはいくつか転がっているけど

VMGコンバータが一番多くのデータを変換することができた。

最後に変換したファイルをmailアプリで読み込めば内容を確認できた。

こうやって、一個一個課題を解決して、目的を達成していく作業は割と好き。

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