掃除夫として学んだこと

宿泊飲食業のこと

ホテルの掃除夫、

レストランの掃除夫、

居宅の掃除夫をする中で学んだこと。

1.掃除はロボットには代替できない。

掃除は人類にとって、最後まで残る仕事の一つであるだろう。

なぜなら、掃除は割と複雑な作業だからである。

それぞれの場所で、手の動かし方や姿勢、使う道具、洗剤など色々異なる。

なので、臨機応変さまざまな動きができないとロボットには務まらない。

そして、キレイか汚いかを最終的に判断するのは人間の主観。

人間の主観をロボットが理解し、判断し、行動することは中々高度な技術が必要で、

そう簡単に代替できない。

掃除は人がやる必要がある。

これを代替できないのはホテルにとっては将来のリスクかもしれない。

2.髪の毛を取ることが掃除

客室の掃除は、髪の毛取りと言っても過言ではない。

体毛は、人類の意図的なマーキング手段であろうか。

誰かのマーキング(すなわち体毛)を客室に見つけた時、とても不快になり、とたんに居心地が悪くなる。

お客様が自分の部屋と思って安心して滞在するためには、全ての体毛を客室から除く必要がある。

だから、目の悪い人は客室掃除には向いていない。というか、本質的に掃除を完遂できない。

3.部屋掃除は2回必要

部屋掃除は一回すれば良いじゃんと思う。

掃除を始めたばかりの頃は、そう思っていた。

特にその日チェックアウトして、チェックインする部屋は、

掃除をした後に、入室できる準備をしておけばいいじゃん。と、

でも、実際はやっぱり二回する必要がある。

客室チェックは360°、球体状に全方位行わなければならない。

どんなに気を配っていても先入観で見落としが発生する。

他の人が見ることで気づけることが必ずある。

加えて掃除を完了してから、チェックインまでの間に部屋の状態は変化する。

部屋は鍵をかけた瞬間、フリーズされるわけではない。

どんなに注意を払っても虫が入り込んだりする。

蜘蛛が巣を作り出す。

直前に最終チェックは必ず必要。

その際に、空調、照明、電子機器の始動、備品の整備なども行えば効率が良い。

4.写真を撮るのを結構わすれる。

何か問題があった時、焦って急いで解決しようとしてしまい、

現場写真を証拠に残すことをつい忘れてしまう。

現場の状態は変化させた後だと二度と戻らない。

まず、一歩立ち止まって状態を記録に残す。

目の前で問題が発生しているとこれが難しい。

5.掃除はデティールが重要

掃除はキレイにすることがもちろん目的なんだけど、

最終的に、

テレビのリモコンを揃えて並べる、とか

ブラインドの落とす位置を一致させる、とか

布団の張りを直す、とか

お風呂のシャワーの向きや、シャンプーの向きを揃える、とか

お部屋のティッシュボックから出てるティッシュを整える、とか

そういうデティールがとても重要。

そこが汚いと全体的に汚く見えてしまう。

逆に言うと、そこができてると、全体の印象が良くなり、

ちょっと汚いところがあっても、目立たなくなる。

6.毎回、プラスαを心がけると全体を綺麗に保てる

急いで掃除をしている時は、最低限の仕事で終わりがち。

そうすると、いつも、してもしなくても良い部分がだんだん汚れていく。

毎回、ちょっとプラスαで掃除する。

いつもやらないところを掃除する。

そうすると、全体をキレイに保つことができる。

もし、プラスαを放置すると、年に数回大掃除をしなければならなくなる。

7.道具必須

掃除機がない清掃は考えられない。

洗剤とスポンジのないキッチン周りの清掃。

雑巾のない、拭き掃除。

クイックルワイパーのない、床掃除。

これらも全て考えることは不可能。

掃除は道具が全て。

道具の改良を常に考えているといい仕事ができる。

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