ガラケーを見ていたらムカムカしてきた。
最近の僕は、ミニマリスト体質がどんどん強まっていて、
何の目的も果たさず、役にも立たずに、スペースを占領している物体を見ると、
いてもたってもいられなくなる。
捨てたい。
この可愛らしいアンテナの付いているケータイは、
ずいぶん昔、僕が香港に行く前に使っていたケータイ電話だった。
ソフトバンク912SH
ガラケー。
電源も付けられなくなり、何にも使えないのだけど、
昔のデータが中に入ったままであるに違いないので、
捨てるに捨てられず、ずっと持ち続けていた。
香港に一緒に行き、8年間経過し、結局一緒に帰ってきた。
いつかやらなきゃいけないなら、早めに中身を取り出して処分しよう、
と決めた。
![](https://hitoki.xyz/wp-content/uploads/2021/08/IMG_0560-1-1024x768.jpg)
ステップ1。同じケータイを買う。
まず、このケータイのバッテリーは香港にいる間、パンパンに膨張して、
恐ろしいくらいだったので、捨ててしまっていた。
データを取り出すには電源が入らないとどうしようもない。
電源を入れるためには、
2。バッテリーが使えること
3。充電器が正常に接続できること
が必要。
だから、矛盾しているけど、ケータイを捨てるために、
全く同じモデルの起動するケータイをもう一つ買う必要があった。
メルカリで1180円で購入することができた。
調達したケータイは無事に起動を確認。
そこで、充電された内臓バッテリーをmy 912SHに付け替えて起動ボタンを押すと、
電源がついた。
この瞬間、結構、興奮する。
案の定、my 912SHの充電器接続口は壊れていて、本機からは充電できなかった。
なので、バッテリーだけでなく、動作する同種ケータイを購入して正解だった。
ステップ2。USIMを買う
動作はした。しかし、中身は確認できない、という絶望。
この時代のケータイはSIMカードが差されていないと動作すらしないという無常。
データを見るためには、USIMカードを入手しないといけない。
ヤフオクで解約済みUSIMカードを350円で入手。
データを見るだけなら、契約していないUSIMも使える。
カードを差し込んで初めて中身を確認できた。
中には昔の画像や、メールが残されていた。
10年の時間が一瞬にして戻った気がした。
ステップ3。microSDカードを買う
中身を確認できただけでは、データはケータイの中に残されたまま。
このデータを取り出して自由にすることが僕の目標。
そのためにmicroSDカードを買った。メルカリで333円。
注意すべきは容量。
昔のガラケーなので2GBまでしか動作確認できていないとマニュアル(ネット上に残っている)に書いてあった。
僕は1GB東芝製を買った。
ここで一個、問題がある。
データを移管するには暗証番号を覚えている必要がある。
ただ、覚えていない場合でも最悪、大丈夫。
暗証番号は何度間違えてもロックされないので、最悪10000回トライすれば解除できる。4桁なので。
これでデータをmicroSDに移管することができた。
![](https://hitoki.xyz/wp-content/uploads/2021/08/IMG_0565-1-768x1024.jpg)
ステップ4。データをパソコンに移す。
microSDをパソコンに移すのにも多少のツールが必要。
パソコンに繋げられるmicroSDカードリーダー。
僕はmicroSDカードを、SDカード変換アダプタで、SDカードサイズにし、
それを昔のデジカメにぶち込む。
そのデジカメをマックに接続して、microSDのデータを読むというステップを取った。
ステップ5。データを変換してMailアプリで読み込む
最後のこのステップが一番時間がかかった。
912SHのアドレス帳データは拡張子がvcfで、これはMac Bookで読み取ることができた。
画像データも問題ない。
メールはvmgファイルで、それをそのままテキストエディタで開いたら全く意味不明。
したがってメールデータは現在も利用可能なmbox形式に変換する必要がある。
vmgファイルをmbox形式に変換してくれるようなソフトで、最近のOSで動作するものをネット上で見つけることはできなかった。
昔のソフトを使うしかない’。
ということは、昔のOSを使う必要がある。
Virtual Boxでwindows2000をインストールして、vmg->mboxコンバーターを使う。
ネット上にコンバーターはいくつか転がっているけど
VMGコンバータが一番多くのデータを変換することができた。
最後に変換したファイルをmailアプリで読み込めば内容を確認できた。
こうやって、一個一個課題を解決して、目的を達成していく作業は割と好き。
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