中央集権ではない、管理者のいない組織。
DAO。
Decentralized Autonomous Organization（分散型自律組織)
DAO以前に、民主主義。
みんなの意見を掬い上げて多数決で決める制度。
これが正しい。
と、皆信じて疑わない。
政府は民主主義が当たり前であり、絶対的正義。
一党独裁は悪。
こういう世界観でみんな生きていて、
それと違う意見を言ったら、頭おかしいと思われる。
しかし、現実はどうか？
民主主義なんてものは糞食らえだ、と僕は思う。
人は、能力が違う。知識も違う。専門性が違う。
同じホモサピエンスでも訓練によってできることが全然違う。
それが人。
できる人の意見も、できない人の意見も十把一絡げにまとめて、
平等に意思決定をしたらどうなるか？
それは全体最適ではない間違った結論になる。
もしくは結論が決められずに組織が停滞する。
無慈悲な資本市場で勝つのは、
圧倒的に独裁国家。
みんなでああでもない、こうでもないと議論をし続け、
各人の利害をすり合わせしていたら、
時間がかかりすぎる上に、結局、大したことができない。
時間の浪費。
これは悪と言っていい。
資本主義社会において、時間は貴重な資産。
民主主義はそれを無駄遣いしてしまう。
結果、正しい意思決定が正しくない意思決定になりうる。
時間を浪費する民主主義は悪。
正しい戦略を持った独裁こそが正義。
今、大躍進をしている中国を見て、結果的にそれが真実だったことが証明された。
そもそも民主主義って本当に重要なんだろうか。
民主主義の仮面をかぶって実態は全然違うじゃない。
日本だって、はっきり言って自民党の一党独裁みたいなもの。
全然、民主主義じゃない。
日本国自体が百歩譲って民主主義で運営されていたとしても、
大抵の人は、企業に所属している。
企業というものは独裁制である。
社長が一番偉い。
そして、その下に社員たちがピラミッド的に配置されている。
独裁体制に所属しているのに、結局、和気藹々とみんな楽しく生きているし、
その独裁体制を当然だとして疑うことはない。
強い企業は独裁性。
民主主義なんかしてたら、競争に負ける。
優秀で信頼のおけるトップがどんどん決断を下して、突き進んでいく組織が、
つまるところやっぱり一番強い。
だから、DAOとか役に立つの？って感じです。
一箇所に権利が集中しないDAOの考え方を活かせる組織もあるとは思う。
でも、それは資本主義の競争社会ではない。
民主主義もDAOも資本主義や、時間を考慮した意思決定が必要な国家のような組織では通用しないと僕は思う。
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