Mt.Fuji イノベーションキャンプ2022に参加した感想

経営のこと

飛び込みで参加したイノベーションキャンプ。

参加者たちはイノキャンと呼んでいるので僕もそう呼ぶ。

中身はどういうものかというと、

メンターに自発的に相談しながら、

3日間ひたすらずっとビジネスプランをブラシュアップして、

自分のプレゼンを発表する。

以上。

このシンプルな会の流れは、回を重ねるごとに洗練されてきたものらしい。

イノキャンは今年で8年目。かなり歴史が長い。

この会を成立させているものは何かというと、

主催者 シナプテック代表取締役 戸田さんの人望と熱意であった。

山梨大学大学院在籍中に起業した彼は、今40歳前後で、

15年の人脈の積み重ねが、

層の厚いメンターたちを集め、

協賛企業を増やし、

参加者を増やして、

イノキャンを会として成立させていた。


いろんなメンターの方が戸田さんに誘われたから参加した、と言っていた。

多くの挑戦者が、戸田さんの生徒だったり、関係している人だった。

多くのスタッフが、戸田さんの経営する会社の人だった。


逆に、関係していない純粋な部外者は少ないようだった。

特に、県外からわざわざ参加してくるような人はごく少数だった。

そういう少数派の人たちこそ注目すべき人達であった。


メンターの質は非常に高く、数も多かった。

コンテストへの出場者よりも多かった。

メンターの人達と話しているだけで飽きなかったし、すぐに1日が終わった。

一方で、挑戦者の質は決して高くはなかったように思う。

なんだか、これだけ優れたビジネスマンが集まっている中で、

しょぼいビジネスプランばかり並んでいて挑戦者の一人として申し訳ない気がした。

山梨という土地柄仕方ないのだろうか。

それとも、どこのビジコンもこんなもんなのだろうか。


2日目に予選大会があり、勝ち残った人たちだけが、3日目の本戦に出場できる。

僕はそんな低レベルな戦いの中、ギリギリ予算を通過して、
本線に出場したけど、結果的に上位3位以内には入れなかった。

プレゼンの内容よりも、単純にビジネスプランに魅力がなかったのだと思う。

「過去の華やかな経歴に比べて、やろうとしていることが小さい」

と言われた。

実際に、メンターの方達は、プレゼンの良し悪しだけでなく、

事業の中身もしっかり評価して順位をつけていた。

入選しなかったということは、僕の事業は将来性がないと思われたということ。

自分としては、世の中に存在していなくて、きっと需要がある。

と思っていても、いろんな人の意見を聞いてみると、てんで的外れだったりする。

自分の先入観や偏見を知ることができる。

無償でサポートをしてくれる人たちがひたすら大勢集まっている空間。

そんな貴重な空間に3日間自分を置けることが、イノキャンの価値。

しなくてよい失敗をせずに済んだ。

もし突き進んでいたら失っていたであろう時間とお金を考えたら、

33000円と3日間は支払うだけの価値が十分にある。

自分の企業アイデアの軌道修正をポジティブにできただけでなく、

多くの前向きな想いを持った人達と知り合うことができた。

月並みな表現だけど、この出会いを大切にしていきたいと思う。


これで終わりか、と消沈していたら、

最後の最後で、僕はセンター長賞という賞をもらった。
この賞の商品は、山形への招待と、芋煮会への参加権であった。

この月末に山形県に行ってくる。

非常に楽しみだ。




起業って楽しい。

一番の楽しみは、新たな出会いがあること。

僕は新しく会社を作った。

思いもよらない形で、新しいことが始まった。

これだけで、起業をして良かったと思う。

さあ、次はどんな世界が待っているのか。




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