悪いことは先延ばししよ

経営のこと

やらなきゃいけないことは、できるだけ早くやる。

ボールは手に持たない。

それが信条だったけど、

今ばっかりは違う。

先延ばしできるものは、できるだけ先延ばしする。

お金の話。


税金、社会保険料

まず、税金。社会保険料。

政府は消費税、固定資産税の納税を一年間猶予してくれる。

その制度は最大限つかう。

来年の消費税は免除になる可能性も高いらしい。

そしたら、実質一年間支払が免除されるということ。

できる申請はやろう。

ただ、引き落とし口座があって、ちゃんと引き落とされている状況だど、

税金の支払延期はできないらしい。

たとえ払えるお金が多少残っていても、急いで払う必要はない。

他に急な出費が発生する可能性は常にあるから。

できるだけ現金は手元に持っていたほうがいい。

社会保険料も先延ばしできる。もちろんしよう。


水道光熱費、通信料

電気代、通話料などは一ヶ月くらいしか先延ばしを認めてくれなかった。

一ヶ月ではあまり意味がない。

今回は一ヶ月の戦いではない。

こういうのは仕方ないから払っていく。

でも、この状況なので、仮に水道光熱費の支払いが遅れても、

すぐに止められるという厳しい仕打ちは受けないのでは無いかと思う。

なので、本当に厳しい人たちは、後回しにしても良いように思う。

NHKの支払いは一番後回し。

客も入っていないのに、客室にテレビが置いてあるだけで徴収されるのは納得できない。

それで訴えられたら笑い話だ。


人件費

社員は切れない。

切ったら終わりだ。

戦うチカラを失ってしまう。

仲間は財産である。

手放したら取り返せない財産。

守る。ギリギリまで。

約束したお金は払い続けないけらばならない。

なんとしても。

それは経営者の最も重要な務めでもある。

本当ならバイトの人たちにも給料は払い続けたい。

彼ら、彼女らにも人生があり、生活設計がある。

バイト代が消えたらそれが全部狂ってしまう。

でも、シフトを入れてあげられない。仕事がないから。

こればっかりはどうしようもない。

早く経営を立て直して仕事をつくらなければ。


借金と利子

ほんとうなら地場の金融機関には融通を効かせてほしい。

大変な時期なのだから。

支払いの猶予をしてほしい。

でも、お堅い金融機関に融通なんて言葉はない。

借金と利子の支払いが遅れたら、その時会社はデフォルトだ。

こればっかりは粛々と払うしか無い。

今は、コロナ融資を政府が後押ししているので、金融期間は既存の借入金返済の猶予よりも追加借り入れを推奨する方向。

銀行に借金を返済するために借金をしなければならないという状況。

不条理だけど仕方ない。


送客手数料

超有名店でも無い限り、

ネット予約サイトの集客なしにはホテルやレストランの経営なんてできない。

それくらい、予約サイトは生命線。

ここを奪われたら、死しかない。

ある意味、なによりも優先順位の高い経費が、ネット予約サイトの送客手数料。

貯まってくると数百万円といった金額になるので、正直キツイ。

売上の10%程度を強制的にもってかれる厳しい仕組みだけど、

消費税みたいなものだと思って払うしか無い。

じゃらんは一ヶ月支払いを先延ばししてくれると言った。

これも大して意味ない。

しかし、一応先延ばししてもらって、でもそのためのお金は最優先で確保しておかなければ。止められたら終わり。


家賃

家賃が払えなくて潰れる会社や中小企業は多い。

こんなご時世だから交渉しよう。

交渉すれば、多分、大抵の大家さんは家賃を下げてくれる。

下げてくれなくても支払い猶予をしてくれるかもしれない。

支払い猶予をしてくれなくても、敷金を家賃にあててくれるかもしれない。

家賃のために会社が潰れてしまったら残念すぎる。

どーせ、大家さんも次の借り手はなかなか見つからない。

だから強気で交渉しよう。きっとうまくいく。


やばいときには先延ばししよう。

先延ばしできたら猶予ができる。

その間にピンチから脱出できるチャンスを得られる。

やっちゃいけないのは無理をすること。

無理をすると、身動きが取れなくなって窒息死しかねない。

ギリギリまで追い込まれると、倒れるのは一瞬。

ヒトに泣きつき、甘え、許しを請うのはその一歩手前でしよう。

プライドとか義務感とか正義感とかは捨てて、

みじめで情けなくても生き残ろう。

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