仕事で「キレる」というのはタブーである。
僕はそう思って生きてきた。
仕事は、ちゃんと成熟した大人の集まる組織が理性的に進めるものであって、
感情的になってはならないと。
しかし、僕がいた商社では、キレるのは偉い人の特権みたいなものだった。
若手でキレた人を見た記憶はあまりない。
職場でぶちキレた数少ない若手は、うつ病診断されてどっかに行ってしまった。
おじさんにはよくキレる人がいた。
自分の思い通りにならないと怒りをぶちまける。
キレているおじさんに怒られらながらよく思った。
人間って、赤ちゃんから段々成熟して大人になって、
最後にはまた赤ちゃんに戻っていくんだなあ。
おじさんの理不尽さと、経営者としての未熟さを味わいながら、
自分は決してこうはなるまいと心に誓ったものだ。
山梨の地元に帰ってきて、
キレがもっと身近になった。
同世代の人間も追い込まれるとよくキレる。
キレは精神の未熟さ、自制心の無さであると僕は考えている。
僕がかつていた組織は一応選りすぐりの人が集まっていたので当たり前だけど、
田舎はもっと未熟な人が多いように思う。
僕に向かってキレた人の精神面は、子供と断定する。
そういう人には、絶対に経営は任せられない。
上司は部下に対して、決してキレてはならないと、僕は思う。
感情を管理できない人は、必ずまたキレる。
キレた人との会話は成立せず、仕事にならなくなる。
キレた人の心のケアを周りがしてやる必要は全くない。
怒りの感情で周囲をコントロールしようとする幼稚な精神から卒業するのは、
周りの問題ではなく、当の本人の問題である。
精神的に未熟な人間を上司に持つことほど不幸なことはない。
僕は何年もキレ上司の下で働いてきたので、その辛さを嫌というほどわかっている。
人の一生を台無しにしかねない存在。
だから、キレる人は、例え秀でて優秀な面があったとしても上司にはしない。
そういう人は、突出した部分をさらに伸ばして活躍するプロフェッショナルタイプで居場所を作っていけば良い。
偉そうに怒鳴り散らす何もできないおじさんには、本来何の居場所も用意できない。
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