ビラ配りをして学んだこと

宿泊飲食業のこと

開業したてのレストランに、すぐさまお客さんが来てくれるわけではない。

ましてや少しばかり立地条件が不利な場所にあったら存在自体気づかれない。

そういう時、お客さんを呼び込む一番てっとり早い方法はビラ配りである。

ビラ配りをする中で学んだこと。

1.10組に1組は来てくれる

ビラ配りは費用対効果の低い宣伝と思うかもしれない。全くそんなことはない。

然るべき時間、然るべき場所でビラを配れば、それは迷惑行為ではない。

僕が提供するサービスを受けたいというニーズを持っている人が10組中1組はいる。

配っていると、俺も、私もと、寄ってきてまでビラを貰っていってくれる人たちが出てくることがある。

そういうときはビラ配りが成功した時。とても嬉しい。

2.頑張りを評価して来たと言ってくれる人が多い

ビラ配りも丁寧にやっていると、それ自体を評価してわざわざ足を向けてくれる人も結構いる。

特に、大雨の日、めちゃめちゃ暑い日、全然人がいない日なんかにビラを配っていると、成功率はいつもの1/10から1/5くらいに上がる。

だから、人が多いときも、少ないときも、ビラは配る価値がある。

3.お客様との出会いのチャンスになる

レストランを訪問したお客様と会話できるチャンスは、実際それほど多くない。

注文を取る時、料理を出す時、会計をする時。

限られた時間のなかで、少しばかりの会話ができればお客様との間に特別な関係が生まれる。

でも、その時間は多くないし、忙しいと逃してしまうことも結構ある。

ビラを配って見つけたお客様をお店に案内する道中は、カジュアルな会話をするのに最高のタイミングだった。

ビラ配りで来てくれたお客様には常連となってくれた人の割合が多い。

4.時間帯が重要

ランチのときなら、11時くらいから12時半くらまで。

それより早いとまだお腹も空いてなくて、ランチのことなんか考えてないし、

それ以降の時間帯になると、

「あ〜〜もう食べちゃった。もっと早く知ってればね〜〜」

という回答が格段に増えて、無意味なビラ配り人になる可能性が高まる。

ビラ配りはずーっと、長い間頑張れば良いものではない。

適切な時間帯に、適切な場所で、元気も有り余ってる限られた時間でやるのが一番。

1時間以上する必要はない。

5.四季の移り変わりを感じられる。

僕がビラを配っている周辺には花公園があって、季節ごとにいろんな花が咲いていた。

四季の変化、植物の成長と衰退の移ろいを毎日眺めることができた。

それは僕にとって充実した豊かな時間だった。

ビラ配りをしていると暇な時間、退屈な時間が出てくる。

自分なりの楽しみを見つけるとビラ配りがとても楽しくなる。

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