広い世界で、テントに寝て、火を熾して、肉を食って。 日の出とともに起きて、日が沈むと眠る。 朝起きて、さあ何しようって考える。 別になにもしなくても満たされる。 夜、ふと目を覚まして、テントの外に出た。 空には、まんまるい月が不似合いにそこにあって、辺りは深夜だというのにとても明るい。 あの月に向かって、ずーっと飛んでいけば、まんまるい月は次第に大きくなって、それは実はとてつもなく大きくて、そこに人が立つことができるだけじゃなく、日本なんかよりずっとずっと広い世界がそこにあるんだ。 なんかリアルじゃないな。 そんなの全然リアルじゃない。 この大地の周りに、天球っていうのがあって、そこに月も太陽も星もへばりついていて、この大地の周りを毎日回っている。星はどこまでも点で、決して地球ほどの大きさがあったりはしない。月も、そんなに大きくない。 こっちのほうが全然しっくりくる。 うん、このほうが僕にはしっくりくる。 まあどうだっていいや。 どちらが真実だったって、今の僕のリアルな生活には全く関係ない。 ひとりひとりがそれぞれ、好きな真実を選べばいい。 ようは、みんなが気持ちよく生きることができるかどうかが大切なんだ。 そして、僕にとって重要なのは、月がとても明るくて、まぶしいほどに明るくて、とてもきれいで、だけどその光のせいで周りの星が見えなくて、ちょっと残念だってこと。 そして、そういうときに、昔の思い出を少し思い出して胸がつんとするってこと。 そういうことなんだ。 |
アウトドアポエム。
そんなものを書きたくなってしまうくらい、
アフリカは、自然と動物と人との距離が近かった。
朝、起きて街を散歩してると、自分の2倍くらいのデカさのカバが、
道路の横で草を食べている。
そこの川には、これまた自分の2倍くらいのワニが顔を出してこっちを見てる。
そんな感じの世界観。
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