輸血をしたことで、とりあえず集中治療室の患者は一命を取り留めた。
では、ここから何をするか?
病状を確認します。
まず、どこが悪いかわからないと治療の施しようがない。
会社の病気をチェックするためには現金の出入りを見れば良い。
会社の売上はゼロなので、見るまでもない。
次は何にお金が出ていっているのかを突き止めたい。
そのためスタッフに現金出納帳をつけてもらって、
会社のお金の出入りを逐次チェックする。
仕入れ、従業員の給料、水道光熱費、通信費、広告宣伝費、送客手数料、保険料、税金。
そして、借入金と利子の返済。
支払っていくうちに、
水道光熱費がバカにならないくらい高いことがわかる。これは貸切露天風呂を運営するため、レストランで火を使うために必要な経費。
電気代や水道代はいくらかかってもは交渉の余地なし。払うのみ。
送客手数料も売上の10%かかってくる。この支払い期限は売り上げた月の2ヶ月後なので、その時までにお金を貯めておかないと閑散期の資金繰りが非常に厳しくなる。
繁忙期の売上を、気前よく使ってしまうと、後で送客手数料で困ることになる。
保険料も年間100万円というレベルなので、これも必要なもの、外していいものを見極める必要がある。
税金も非常に大きい。きつい。。。
消費税の負担はかなり大きい。加えて、固定資産税もある。
ホテルくらい大きな固定資産を持っていると、支払う金額は100万円を超える。
両方併せて数百万円を分割払いしないといけない。
利益を出してない会社も、結構世の中に貢献しているのだ。
借入金と利子の返済。
結局、会社の借入金返済に加えて、個人でした借金と利子の返済も負担しないといけない。
これだけで月に100万円近いお金が出ていく。
特に個人の借金は利子が10%を超えているものも多くあるので、
放置しておいたら、金融機関に金を貢ぐための奴隷になってしまう。
現金の管理をすると、今まで消えていた金がどこに行ったのかもわかってくる。
帳簿に載せられない経営者家族の支払いも会社が負担しているケースが結構ある。
会計に計上しないで取っていた報酬も。
そういうのは心を鬼にして外さないといけない。
家族の経費は家族自身で給料の中から負担しないといけない。
例えば個人の車のローンや、個人の生命保険料など。
まとめるとホテルの支出でキツイのは、
1.借金と利子
2.人件費
3.税金
4.送客手数料
5.水道光熱費
6.保険料
である。
最後に、なんと言っても売上。
売上が無きゃどーしようもない。
売上を増やすことは、とても重要。
売上がなければ払う金も捻出できないから。
問題がわかってきたら、それぞれどれだけ支払いを抑えられるか、検討していく。
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