ツアー会社を受け入れる

宿泊飲食業のこと

最近、ツアー会社の受け入れ依頼が沢山くる。

夏なんかほぼ連日予約が入りそうな勢いである。

河口湖周辺のホテルがどんどん休業、廃業して、

ツアー会社が団体で利用できるレストランが無くなってしまったのかもしれない。

それで、しぶとく生き残っていた当館のレストランがどうやら1軍に格上げされたみたいだ。

昔も、ツアー客はあることにはあったらしい。

でも、ごくたまにだった。

そうしたツアー会社の依頼が今では大量に入ってくるようになった。

今まではどこかに1軍のレストランがあって、そこに断られたとき2軍、3軍の当レストランに話が回ってきていた。

でも今は1軍になったので、まず先にお声がかかるようになった、ということなのだろう。

新規に取引を申し込んでくるツアー会社は1社や2社ではない。

複数の新しい取引先と連絡をとりあうようになっている。

取引先はどこも一流のツアー会社である。

お客様はゆったりと座れる高級大型バスに乗ってやってくる。

当レストランがそうしたお客様にも選んでいただけるのは大変嬉しいことです。

今は、いろんなツアー会社の依頼をダブルブッキンが無いよう、しっかり管理するのが大変になった。

ツアー会社なんて今の時代古いサービスだと思うかもしれない。

確かに世の中の主流ではなくなった。

今は、個人が個人で自由に旅行できる時代だ。

それでも、

上質なサービスを受けたい

できるだけ快適に旅行したい。

あまり色々と考えずに楽しみたい。

そういったニーズは消えずに存在し続けるだろう。

だから、ツアー会社とのお付き合いは今後も大切だと考えている。

さて、ツアー会社からひっきりなしに予約連絡が来るようになって、

当館の収益は回復したのか?

全くしていないのです。というか残念ながら無駄な面倒が増えたと言わざるを得ない。。。

何十個も予約があってもほとんど全部、直前でキャンセルされてしまうから笑

ツアー会社は募集を出す前に、各施設の予定を確保しないといけない。

それで、ようやく募集を出したところで、今の御時世人は集まらないことが多い。

緊急事態宣言とか発令されてしまうと、そもそも頑張って組んだツアーをキャンセルせざるを得ない。

ツアー会社も不毛な仕込みとキャンセルを繰り返して、本当可哀相だと思う。

なんとか開催されたツアーは、もともと20人のお客様での催行予定であった。

それが到着したお客様は3人だった。

バスの運転手、ガイド、添乗員もそれぞれ1名くっついてきた。

お客様に出す料理の数と、スタッフに出す料理の数が同じだった。

我々はまだ良い。生きてく術なら心得ている。

だけど、ツアー会社は、ツアーすることが仕事。

ツアーを開催できなければ、仕事が無くなってしまう。

会社が潰れたら、復活することはできない。

再度立ち上げるのは大変なコストと労力がかかる。

なんとかツアー会社が倒れる前に、世の中が回復してほしいと思う。

復活しても1軍のまま残れるようにマーメイドは努力あるのみです。

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