僕らは古民家をリノベして宿にすることを生業の一つとしている。
そこから事業をスタートしたので、これは僕らの原点とも言える。
それで最近も古民家を購入した。
それはもうかなり古くて傷んだ家なので、土地の値段程度で購入した。
湖にも近くて、良い家だと僕は思っていた。
その後、買ったと思った家と、実際に買った家が違うことに気づいた。
ボロすぎてどうでも良かったから対して見もせずに買った。
今でもその家が本当に買った家なのかあんまり自信がない。
そんな家に友人を連れて行って見せた。
笑われた。
古民家というのは、古い趣のある家であって、
こういうただボロいだけの家は古民家とは呼ばない。
彼はそういった。
なるほど、古民家というのは由緒正しい名家みたいな古い屋敷のことを言うのであって、
その辺の農民か村民が建てたほったて小屋は古民家とは呼ばないのか。
そこで、僕はその家を「ゴミん家(ごみんか)」と名付けた。
中も外もボロボロで、屋根は雨で濡れた前髪のようにペターンと壁に張り付いてしまっている。
この家が使えるように改修しようと思えば、
どんなに節約しても500万円は下らないだろう。
500万円をかけたところで、投資資金を回収できるか現時点ではおぼつかない。
だから結局、そのまんま放置されている。
古民家リノベは難しい。
金の卵になるか、ゴミになるか、慎重に見極めないとお金を無駄にする。
身銭を切ってそのことを思い知った。
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